【レビュー】QCY QY12 リファレンスイヤホン 名機の系譜
名機QY8の正統な後継機はQY19ですが、 音質的にはこちらのQY12が実質的には「後継」です。
音質的にはQY8よりも更に大きく向上しています。
【QCY QY12 スペック】
- ■APT/X対応
- ■CVC6.0マイクノイズキャンセル
- ■本体16グラム
- ■IPX4防滴
- ■充電2時間
- ■再生5時間
QY12の特徴はマグネット式のハウジングで、ネックバンドタイプのように首にぶら下げて持ち歩ける点です。
この為、可搬性が大幅に上がっています。
もうひとつの特徴が、オンオフがこのマグネットでハウジングの接着に連動していることです。
基本的にオンオフボタンはなく、ハウジングを左右でくっつけると自動的にオンオフとなります。
とても優れたシステムで素晴らしい使い勝手を実現しています。
【QCY QY12 音質】
以前のQY8よりもとても良く改良されています。
Qy8で問題であった低域の過剰なブーストがなりを潜めました。
それでもまだ低域が強いのですが、かなりマシになったと言えるでしょう。
ただQY19の帯域バランスから言えばこれでもまだ相当に低域が強いのでこの点に関しては注意が必要です。
この変更により中域が低域に埋もれてしまうと云う事が少なくなりました。
特筆すべきは中高音域のエッジが非常に柔らかくなっていますので、長時間向けなおかつBluetoothとしてはかなりレベルの高い音を出してきます。
少し中高音域の透明度が不足しますが、Bluetoothなのであまり細かい話をしても致し方ないでしょう。
エッジの描き方はQY19よりも遙かに優秀です。
【QCY QY12 まとめ】
事実上のリファレンスイヤホンです。
QY8やQY19と比較して使い勝手が大幅に向上しているので日常的には使うのならこちらを選んだ方が何かと便利でしょう。
帯域バランスの優れたQY19と比較すると中高音域のレベルは格段にこちらの方が高くなっていますので普段の使用に際してはQY12の方が何かと優れていると思います。
これで低域の過剰なブーストがなければというのが惜しいところです。
マグネット式で持ち運びがしやすい部分や全体的な音質をみれば、積極的に購入しても良いかと思います。